金製剤は、古くからある抗リウマチ薬

2017/08/28

治療

抗リウマチ薬は、「金製剤」「SH基剤」「サルファ剤」「免疫抑制薬」「生物学的製剤」の5タイプがあります。今回は「金製剤」についてご紹介します。

最も古くからある抗リウマチ薬

金製剤といっても、純粋な金が含まれているわけではなく、有機化合物と結合させた金を使用した薬です。もともとは結核の薬で、抗リウマチ薬の中では最も古くから使用されてきた薬です。

 

金製剤はライソゾームという酵素の放出を阻害し、関節炎を抑えます。金は白血球中に取り込まれる性質があり、取り込まれた金はライソゾームの放出を妨げるのです。また、免疫細胞が抗体をつくるのを阻止し、滑膜の増殖を抑える働きもあります。

 

しかし、効果が出るまでに時間がかかるため、最近は使用が減っています。

 

種類

●金チオリンゴ酸ナトリウム(注射薬)
●オーラノフィン(錠剤)

 

使い方

ごく早期の患者さんには錠剤を使う場合がありますが、注射薬ほど効果は高くありません。その分、副作用も少なくなっています。
炎症反応が中等度以上の患者さんには、注射薬が使われます。初めは週1回、10㎎を筋肉注射し、様子を見ながら必要に応じて25㎎に増量することもあります。

 

副作用

最も多いのは、金アレルギーによる湿疹、じんま疹など、あらゆるタイプの皮疹です。強いかゆみをともないます。また口内炎、下痢、たんぱく尿などもみられます。腎臓や肝臓の障害、白血球の減少などが起こることがあります。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック