趣味としても楽しめる♪関節リウマチの作業療法

2017/12/12

治療

関節リウマチが原因で料理や洗濯、針仕事などの家事が不自由になったり、服の脱ぎ着、洗顔、髪の手入れといった日常動作の1つ1つが思うようにできなくなった時、女性の患者さんは男性以上にこういった生活の不自由さが精神的に落ち込む原因になるようです。

作業療法は、病気によって不自由になった日常動作を改善するため、主に手や指先の機能回復を目的に行うリハビリのことです。

作業療法は、主に指先の機能維持・回復が目的

作業療法を行うときは、まず医師が患者さんの日常動作を診断し、それにもとづいて作業療法士がその人に合った作業を指導します。

作業療法のメニューは、編み物やパッチワークなどの手芸、粘土細工、絵画、書道、パソコン、点字など、趣味的なものが中心です。

 

いずれも指先の細かな動きを要求される作業なので、手や指の機能回復に役立つだけでなく、今ある機能が低下しないようにするためにも有効です。

作業療法は趣味としてできるものも多い

作業療法は「楽しみながらできる」のも良い点です。

最初のうちは指先の動きがスムーズにいかずに、もどかしく感じることもあるかもしれません。ですが、続けていくうちにトレーニングとして行っていた絵画なり書道なりが、趣味になることもあります。パソコン技能などは、身につけておくと職業訓練につながる場合もあります。

 

そして、一緒にトレーニングを受ける患者さん同士で、人間的なふれあいをはかることもできます。関節リウマチ患者さんの中には、あまり外出せず、家に引き込もるようになる人もいます。ときに作業療法は、人間関係や行動範囲を広げる絶好の機会にもなります。

作業療法を行う時に気を付けたいこと

作業療法は楽しみながらできるため、つい痛みを忘れて夢中になりがちです。次の点は気を付けるようにしましょう。

 

負担の少ないメニューを選ぶ

作業療法のメニューを選ぶときは、手や指の関節にあまり負担をかけない作業にしましょう。ビーズ細工、編み物、刺繍など、扱う材質がやわらかで軽いものの方が適しています。

ただし、どんなに負担が少ない作業も長時間つづければ関節に負担がかかりますので注意が必要です。

 

合間に休憩を入れる

長い間、同じ姿勢をつづけると、関節のこわばりや痛みが増します。30分に1度は、深呼吸をしたり、背筋を伸ばして体の緊張をほぐすようにしましょう。

翌日に疲れを残さないように、少し物足りない程度で作業を切り上げることも大切です。

 

装具などもうまく活用する

下を向いて行う作業は頸椎への負担がかかります。頸椎カラーをつける、作業台を高くする、といった工夫をして負担を少なくしましょう。

また手先の作業を行うときは、手や指の変形への注意が必要です。スプリントなどの装具を付けたり、手に合った道具を使うなどの工夫をしましょう。

この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック