関節リウマチ患者さんの災害の備え
2017/12/08
地震や火災などの災害は、正確に予測して未然に防止することはできません。万一、被災してしまった場合、関節リウマチ患者さんは、手足の症状によって移動が困難であったり、お薬による治療の中断を余儀なくされることによって病状が悪化することもあります。普段から災害への備えをしておきましょう!
普段からの備え
処方された治療薬は数日分余分に持っておく
服薬を中止してしまうと、関節痛が悪化するだけでなく動けなくなったりすることもあります。医師の指示に従い、お薬はしっかり服用しましょう。
可能であえば治療薬を常備するように心がけてください。
●大きな災害が発生した時は、病院で処方される薬の量は制限される場合があります。
●点滴で治療している方は、点滴以外の皮下注射などが使用できるか確認しておきましょう。
●予備の治療薬を持ち歩きましょう。
自分の病名や合併症を把握する
災害時に、かかりつけ医の医療機関を受診することができなくなる可能性もあります。主治医以外の医師の診察も受けられるようご自身の病状を把握し、説明できるようにしておくことが必要です。
●患者カードのような小さめのものは、お財布などに常備しましょう。
●使っている治療薬を説明してできるようにしておきましょう。
(例)お薬手帳、検査データのコピー、治療日記、体調チェック表など
●ご自身の合併症を把握しておきましょう。
もし、被災してしまった時は
すみやかに指定の避難所へ避難
災害時には、すみやか所定の避難所へ移動しましょう。関節リウマチ患者さんは、移動が困難な場合もありますので、避難所を確認し、移動手段を確保しておくことが大切です。
下記のマークは、災害発生時安全な避難所(建物)を示します。
感染症には特に注意しましょう
災害時には、避難所の狭い空間で過ごしたり、車の中で寝泊まりすることが続く場合もあります。また、水などの供給が一時的に停止することも予想され、健康な方でも感染症をはじめとした病気にかかりやすくなります。
特に関節リウマチ患者さんは、感染症にかからないよう普段以上に予防を徹底することが必要となります。
●感染症や肺疾患
●関節リウマチなど慢性疾患の悪化
●血栓症(エコノミークラス症候群)
緊急時の連絡手段を確認
災害時にはご家族や主治医と確実に連絡をとる必要があります。万一の場合の連絡方法をしっかりと確認しておくことが大切です。
NTT災害用伝言ダイヤル
「171」にダイヤルして、相手の録音内容を確認したり、ご自身で伝言を残したりできます。災害状況尾確認に役立ちます。
※毎月 1日、15日に体験利用できます。
スマートフォン・携帯電話 災害用伝言サービス
スマートフォンや携帯電話を使って、安否確認などの情報交換をすることができます。