疲れと見すごさないで!リウマチの初期症状を見抜くポイント
2017/08/20
関節リウマチの初期症状は「単なる疲れ」と思われることも多く、この段階で関節リウマチに気づくのは難しいものだと思います。病気のサインを見逃さないために、気を付けてチェックしたいポイントをご紹介します。
朝起きた時の「こわばり」は代表的な初期症状
関節リウマチの代表的な初期症状として「朝のこわばり」があります。
こわばりの感じ方はさまざま
こわばりとは、関節が動かしにくい症状で、重いものを持った後に手がしばらく曲げられなくなったり、重いカバンを長時間持った後に拳が開きにくくなるような感覚と似ています。
◇手が握りにくい
◇手足が動かしにくい
◇体が重い
◇関節が自由に曲げ伸ばしできない
など人によって感じ方はさまざま。
朝のこわばりは、関節リウマチによる炎症によって寝ている間に体液がたまり、むくむためと考えられています。
15分以上のこわばりは、関節リウマチの可能性を疑う
こわばりは体を動かしているうちに徐々に消えていきますが、炎症の度合いによって違いがみられます。炎症が軽い場合は、数回指を曲げ伸ばしするだけでこわばりがとれます。しかし炎症が進行すると、数時間、さらには1日中つづくことも。こわばりが15分~1時間も続く場合は関節リウマチを疑いましょう。
指の第2・第3関節の「腫れ」は要チェック
関節リウマチの「腫れ」は多くの場合は指の関節から始まります。指が腫れたことで指輪がはめられなくなり、病気に気づく方もいます。特に手指の第2・第3関節が1番気付きやすい部位です。
●関節リウマチの症状が出やすい手指の第2・3関節
腫れが起こると関節はふくらみ、先細りの独特な形(紡錘状腫脹と呼びます)になります。腫れている部分は赤みをおび、熱をもち、触るとゴムのような弾力があります。
●関節リウマチに特徴的な紡錘状腫脹
このように関節リウマチの腫れは、手の指や手首、足の指など小さな関節から始まり、次第に足首やひざ、ひじ、肩、股関節などの大きな関節が腫れてくる場合が多いです。
自己判断せずに、あれ?と思ったら医療機関へ
関節リウマチの関節炎は「左右対称に起こる」と聞いたことはありませんか?確かに多くのケースでは左右対称に現れるのですが、必ずしも左右対称になるわけではなく、片側だけの場合もあります。自己判断で「左右対称でないから関節リウマチではない」と判断するのは危険です。
「こわばり」や「腫れ」に気づいたら、思い切って医療機関を受診し、診断してもらいましょう。関節リウマチは早期発見であるほど、治療効果が出やすい病気です。