関節リウマチは30~50代の女性に多い病気
2017/08/24

リウマチ患者さん全体の7割近くが30~50代だということをご存知ですか?未だに関節リウマチは高齢者に多い病気と誤解されています。ここではリウマチ患者さんの数や発症年齢、男女比について説明していきます。お年寄りの病気、と思っていた方!ぜひ読んみてください!
300人に1人が関節リウマチを発症している
関節リウマチは世界中でみられる病気で、特に欧米諸国に多いのですが、日本の患者数も決して少なくありません。患者さんは年々増える傾向にあり、現在70万人といわれていますが、すでに1000万人を超えているという見方もあります。
厚生労働省疫学研究班の調査(1997年)では、日本での有病率は0.33%となっています。つまり300人に1人が関節リウマチになっていることになります。
300人に1人は多いと感じますか?少ないと感じるでしょうか。
働き盛りの30~50代に多い病気
下記のグラフの通り、関節リウマチはどの年代にも発症する可能性があり40歳代が発症のピークとなっています。次いで50歳代、30歳代と続き、20歳代で発症する人も少なくありません。30~59歳までの発症を合わせると67.7%。7割近くの方が働き盛りの方ということになります。
●関節リウマチと診断された年齢
男女比は1:4で女性に多く発症
患者さんの男女比は男性1に対して女性は4。比較的女性に多い病気です。女性に多く発病する理由ははっきりしていませんが、女性ホルモンや免疫のしくみが関係すると考えられています。
関節リウマチは患者さんの人生を左右する病気
関節リウマチはお年寄りの病気ではなく、30~50代の女性に多いことがお分かりいただけたかと思います。
この年代の女性は結婚、育児、家事、仕事、介護など人生の中で最も忙しい時です。その大切な時期に、病気の不安や悩み、身体機能の困難をかかえることは非常につらいものです。
まだまだ人生を謳歌したい、やりたいことがたくさんある年齢で発症するからこそ、早めに治療することが大切になります。
頭の片隅に「若い人でも関節リウマチになる」ことを入れておいていただきたいと思います。