リウマチの理解度チェック

2017/08/24

基礎知識

リウマチは日本での患者数が70100万人にものぼるポピュラーな病気です。しかし、名前が知られているわりには、病気の実態や症状、治療法、患者さんの生活などについての情報は少ないのが現状です。ぜひ、下記の項目でリウマチの理解度をチェックしてみてください!

リウマチの理解度チェック

正しいもの・間違っているものを分けてみましょう。

 

チェック表

 

(1) 高齢者がかかる病気で、若い人にはまれな病気だ

 

(2)手足の骨が曲がる病気である

 

(3) 痛風の一種である

 

(4) 関節だけが壊れる病気である

 

(5) 原因は主に遺伝

 

(6) 生活への障害は少ない

 

(7) 薬では治らない

 

(8) 一度発症すると治らない

 

(9) 運動や外出はしてはいけない

 

(10) 整形外科だけが診断・治療を行っている

 

 

いかがでしょうか。

実は(1)~(10)全て、間違っています。

 

簡単に解説していきます。

 

(1)高齢者がかかる病気で、若い人にはまれな病気だ

発症は30~50代の女性に多い病気です。

 

(2)手足の骨が曲がる病気である

関節の変形だけでなく、炎症・痛みが出現し、全身(特に肺や心臓)に病気がおよびます。全身に症状が現れるということがポイントです。

 

(3)痛風の一種である

痛風は関節が痛むという点はリウマチと症状が似ていますが、異なる病気です。

 

(4)関節だけが壊れる病気である

関節にとどまらず、全身に症状が現れます。

 

(5)原因は主に遺伝

決定的な原因は未だに不明な病気です。 異常な自己免疫反応がベースとなって引き起こされています。遺伝、感染、ホルモン、薬物、化学物質、ストレスなど、さまざまなリスク因子が複雑に絡み合っていると考えられています。 遺伝と全く無関係とはいえませんが、同じ一卵性双生児をみると、一人がリウマチを発症しても、もう一人がリウマチになる確率は24%程度。例えリウマチの遺伝子を持っていたとしても、4人に3人は発病しません。

 

(6)生活への障害は少ない

痛みや関節の変形、内臓疾患などが起こり、ADLやQOLが低下します。 ※ADL:Activities of Daily Living:日常生活動作

※QOL:Quality of Life:生活の質

 

(7)薬では治らない

抗リウマチ薬を使用することで、関節破壊を阻止・予防することができます。

 

(8)一度発症すると治らない

抗リウマチ薬によって、寛解を維持することができる病気になりました。

※寛解:治療を行いながら病気の症状がほぼ消失し、コントロールされた状態のこと

 

(9)運動や外出はしてはいけない

医師の指導のもと、運動や外出も可能です。

 

(10)整形外科だけが診断・治療を行っている

内科やリウマチ科でも診断・治療を行っています。

未だに誤解が多いリウマチ

 近年、リウマチの原因やメカニズムが解明されはじめ、治療の方法が劇的に変化しました。検査法も進化し、早い段階で確実な診断が可能になっています。かつて「寝たきり」や「難病」といわれていたリウマチは、今や、「不治の病」ではありません。未だに誤解が多いリウマチ。正しい知識を得て、前向きに治療に取り組みましょう。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック