関節リウマチに現れやすい、合併症のセルフチェック

2017/10/02

症状

関節リウマチの治療では薬剤を長期的に服用するため、さまざまな臓器障害が現れることがあります。合併症の症状に患者さん自身が気づき、早めに医療機関へ相談することで重症化を防ぐことができます。

今回は関節リウマチの治療を受けている方が「この症状が出たら、早めに医療機関に相談する」というポイントをご紹介します。

「肺」の障害に気づくポイント

●38℃以上の高熱
●咳が続いて痰がからむ
●いつもと同じ動作(仕事・家事)をしているのに呼吸が苦しくなる
●いつもより唇の色が悪く、安静にしても改善しない
●著しい倦怠感

 

関節リウマチの患者さんはステロイドや免疫抑制薬を使用することで、免疫力が低下し、呼吸器系の感染症を生じやすくなります。そのため日頃から、外出後の手洗い、うがいを行い、風邪を引いている人とはできるだけ接触しないようにしましょう。

肺の感染症になってしまった場合、早期対応が重要になるため、上記のような症状に気づいたら必ずかかりつけ医に相談するようにします。

「肝臓」の障害に気づくポイント

●著しい倦怠感
●眼球や皮膚の黄疸

 

関節リウマチの患者さんの多くは、鎮痛薬やステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤など多くの薬物を使用しているため、時に薬剤性の肝機能障害を生じることがあります。

肝機能障害は自覚症状が乏しく、いつのまにか病状が進行していることがあるため、定期的な外来受診で病気を見つけることが多いです。

薬剤性の肝機能障害は、新しい薬の追加、または変更になった時など、今までと違う薬を服用し始めた時に発症してしまうことがあるので、薬の処方内容が変わった時は注意しましょう。

「腎臓」の障害に気づくポイント

●靴下を脱いでしばらくしても、靴下の跡がとれない
●浮腫の部分を押すとへこんだまま戻らない(戻りが著しく遅い)
●体重が急激に増加した
●著しい倦怠感

 

関節リウマチに伴う腎機能障害の原因としては、アミロイド沈着や抗リウマチ薬による副作用が考えられます。上記のような症状が現れた際は、かかりつけ医に相談しましょう。

合併症の早期発見は、定期受診とセルフモニタリング!

合併症には自覚症状がある場合と、ない場合があります。「どんな時は、すぐに医師に相談しなければいけないのか」を理解して、普段も自分自身を観察(セルフモニタリング)することが大切です。

そして自覚症状がない場合でも、検査結果から合併症に気づくことがあります。症状がないからといって自己判断で定期受診を中断しないようしましょう。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック