出血・組織障害・壊死を起こす「リウマトイド血管炎」とは?

2017/09/11

症状

なんだかこわいタイトルですよね。「リウマトイド血管炎」という言葉からイメージされる通り、関節リウマチに伴って現れる血管炎のことをリウマトイド血管炎と呼びます。どんな症状があるのか、みてきましょう。

 

皮膚に起こる症状

◇つめの周辺にみられる「点状出血」

指の血管内膜に炎症が起きると爪のまわりに点状に出血がみられることがあります。通常は無症状で、自然に消失することも多いです。

 

◇「皮疹」「発疹」「紫斑」

小さな静脈に血管炎が起こると皮疹、発疹、紫斑があらわれます。

中小の動脈での血管炎

中小の動脈に血管炎が起こると「皮膚の潰瘍」「手足の指の壊疽」などが起こります。皮膚潰瘍は主に下腿にでき、皮膚に穴があきます。また指の壊疽は指先にできることが多く、最終的には黒く変色し、壊死します。

臓器に起こる血管炎

心臓、肺、腸、腎臓、膵臓、睾丸、リンパ腺などの臓器に動脈炎が起こることもあります。なかでも心臓の血管の炎症は、心筋梗塞を引き起こす恐れがあり、注意が必要です。

末梢神経に関わる血管に起こる血管炎

末梢神経を養っている血管に炎症が起こると「しびれ」や「感覚マヒ」があらわれます。例えば、お風呂に入っても温度を感じなかったり、入っているスリッパが自然に脱げてしまう、といったことが起こります。

「悪性関節リウマチ」の可能性も

血管炎が特に重症なタイプは「悪性関節リウマチ」と診断されます。関節リウマチは特定疾患ではありませんが、悪性関節リウマチは特定疾患に指定されており、医療費の助成が受けられます。

 

関節リウマチの炎症は関節に限らず、全身の結合組織や血管にもおよびます。そのため、関節以外の臓器や全身の状態を入念にみていく必要があるわけですね。

 

この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック