日本人に多い「ひざ」の症状

2017/09/11

症状

関節リウマチは手指や足指などの小さな関節から症状があらわれることが多いのですが、時には、いきなりひざのような大きな関節から始まることもあります。日本人はひざがおかされやすく、手指・手首についで症状がでやすい部位なんです。

ひざに現れるさまざまな変化

ひざ関節の滑膜に炎症が起こると関節液が大量にたまり、ひざ全体が腫れあがります。さらに軟骨がおかされると、動かすたびに激痛が走るようになってしまいます。

 

そして関節リウマチの影響を受けるのは関節だけではありません。ひざの周囲の筋肉や靭帯にも影響が現れ、筋力が衰えたり、靭帯の断裂などによって、立ったり座ったりすることが難しくなり、歩行も困難になっていきます。

ひざの変形

手指ほど目立ちませんが、ひざ関節にも変形が起こります。

 

内半膝(ないはんしつ)

ひざの内側が破壊されると、外側へと変形します。左右両方のひざに症状が出た場合はO脚になります

 

外半膝(がいはんしつ)

内半膝とは逆で、ひざ関節の外側が破壊されると内側へと変形します。左右両方のひざに症状が出た場合はX脚になります

 

波形膝

足を揃えて立つと、両方のひざが左右どちらか一方に向いてしまう変形です。内外半膝とも呼ばれます。

ひざを守り、日常生活を維持しよう

ひざの関節は、立つ・座る・歩くなど、日常生活のさまざまな動作に関わる部位なので、障害が起こると患者さんのストレスも大きくなる部分です。適切な治療をつづけると共に、腫れや違和感などを感じた時は、早めに医師に相談するようにしましょう。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック