関節リウマチと眼の症状

2017/09/01

症状

あまり知られていませんが、関節リウマチになると眼にも症状が現れやすく、特に「上強膜炎」と「強膜炎」が起こります。

どんな症状なのか詳しくみていきましょう。

 

充血や眼痛が炎症のサイン

強膜に炎症が起こると毛細血管が広がり、白目が充血したり、眼痛が起こります。上強膜炎は、強膜の浅い部分の炎症であるため、症状は軽い場合が多いです。強膜は上強膜よりも深い部分にあるため、炎症がおよぶと症状も強くなります。

 

眼科医の診察が必要

治療をせずに強膜炎を放置すると、眼球に穴があいたり視力が低下してしまうため、眼科医の診察が必要です。

治療をして充血が治っても、病変部の白目部分が薄くなるため、強膜の下の部分(ぶどう膜:黒っぽく見える)が透けて見え、白目が若干黒く見えることがあります。

 

症状が眼に現れることも覚えておこう

このように、関節リウマチの症状が眼に現れることがあります。充血や痛みに気づいたら、リウマチ専門医または眼科専門医に相談するのが安心です。眼科医に相談する際は、リウマチ治療中である旨を伝えましょう。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック