「肩」「ひじ」に現れる症状

2017/09/12

症状

関節リウマチの症状は多岐にわたりますが、今回は「肩」と「ひじ」の症状についてご紹介します。

「肩」の症状

肩の関節は、手指や手首についで関節リウマチでおかされやすい部分です。肩関節に滑膜炎が起こると、関節を動かす筋肉と骨をつなぐ腱が薄くなっていき、症状が現れだします。

 

初期は五十肩のような症状が現れ、肩が痛んだり腕が上げにくくなります。骨の破壊が進むと腕が上がらなくなり、生活動作が不自由になっていきます。

「ひじ」の症状

ひじに炎症がつづくと、骨と骨がずれやすくなり、関節包やまわりの組織がゆるんでいきます。そのため、関節がまわりの筋肉にひっぱられ、変形が起こります。いったん変形が起きてしまうと、曲がる方向に力が働き、ひじが曲がったまま伸びなくなることもあります。

上半身の運動能力が制限される

肩やひじの症状がつづくと、上半身の動きが制限されていきます。具体的には、洗髪、洗顔、服の脱ぎ着などの動作が不自由になってしまいます。

 

変形をくい止めるには、原因となる炎症を抑えることが大切です。何も症状がなくても定期的な診察を行い、炎症の程度をみていきましょう。

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック