メトトレキサート(MTX)服用中、食品に含まれる葉酸は制限した方がいいのか

2017/09/19

生活

メトトレキサート(MTX)は、関節リウマチの治療においてアンカードラッグとして欠かせない薬です。MTXは「葉酸代謝拮抗薬」であり、葉酸の体内での働きを抑制しています。葉酸は食品中にも含まれている栄養素の1つ。毎日の食事に含まれている葉酸はMTXの治療効果に影響があるのか?解説していきたいと思います。

食品中の葉酸は、あまり気にしなくてよい

平均的な日本人の食事であれば、葉酸摂取量は1日あたり250300μgほどです。MTXの副作用を減弱するために服用する葉酸製剤には5 mgの葉酸が含まれているので、食品で摂取する葉酸の量は、葉酸製剤の数10分の1ということになります。このレベルの摂取量であれば、MTXの治療効果に影響を与えることは少ないといえます。

 

レバーの過剰摂取、葉酸サプリの摂取はさける

枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリーなどは葉酸が多く含まれている野菜ですが、可食部100gあたりの葉酸は70200μg程であり、茹でることで半減します。そのため葉物野菜などの摂取に神経質になる必要はありません。

 

レバーは、可食部100gあたり8001000μgと葉酸含有量が多いため、過剰に摂取することは避けましょう。また、葉酸サプリメントも葉酸含有量が多いためMTX服用中は摂取しないようにしましょう。

 

バランスのよい食事を楽しもう!

関節リウマチだからといって特別な食事療法はありません。基本的には、穀物、野菜、肉、魚、大豆製品、乳製品などをバランスよくとり、食事を楽しみましょう。

 

この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック