足に合った靴選び

2017/08/31

生活

関節リウマチ患者さんの悩みの1つに「靴選び」があります。靴が合わないと、外出がおっくうに感じてしまいますよね。今回は靴選びのポイントと相談窓口を紹介していきたいと思います。

靴選びのポイント

歩きやすい靴の条件とはなんでしょうか?いくつかポイントをご紹介します。最終的にはご自身の履きやすさを重視してくださいね。

 

靴選びのポイント
●ヒールの高さは2~3㎝以下に。

●かかとや、土踏まずの部分をしっかりサポートするもの。

●靴底は、厚く硬いもの。

●はいた時に、靴の中で足の指を曲げたり動かしたりできるもの。

●靴の中に中敷き(インソール)があるもの。
中敷きには土踏まずのアーチを支える、体重を分散させる、歩く時の衝撃を吸収するといった働きがあります。

●はき口が大きく、着脱がラクなもの。

シューフィッターに相談する

“シューフィッター”聞きなれない言葉かもしれません。

 

引用

シューフィッターとは、お客様の健康管理の一翼を担うとの自覚に立って、足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家のことです。

引用先:一般社団法人 足と靴と健康協議会

 

靴の悩みは誰に相談したらいいのか、わからないものですよね。そんなときは、一般社団法人 足と靴と健康協議会が認定するシューフィッターがいるお店で相談してみるのも手です。靴屋さんで実際に靴を合わせながら相談できるのは、心強いかと思います。 シューフィッターは、2017年8月1日現在、3773名が認定されています。全国のシュー・フィッターは下記のページで検索できます。

シューフィッター検索

靴外来を受診する

最近では「靴外来」を設ける病院や整形外科クリニックが増えています。靴外来では、病気やケガで足に変形が起こり、歩行に障害がある人を対象に、その人に合った靴やインソールをオーダーメイドでつくる専門外来です。つくった装具は保険が適応になります。

通院している医療機関に靴外来がない場合は、担当医に相談して紹介状を書いてもらいましょう。

 

靴で気持ちが前向きに!

外に出かけるだけでも、気持ちが明るくなったり、気分転換につながりますよね。積極的に外出したいという前向きな意欲は、病気にもよい影響をあたえます。手間や費用はかかりますが、自分の足に合った靴をはいて、ぜひ行動範囲を広げていただきたいと思います。

 

 

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック