患者さんの負担を減らす、福祉制度

関節リウマチの治療は長期にわたる場合が多いため、治療費の負担は少しでも軽減したいものです。リウマチ患者さんの負担を減らすさまざまな制度を知って、活用していきましょう。

どんな福祉制度があるのか理解しよう

福祉制度は複数ありますが、大きく4つに分類しました。医療費を減らしたい、ヘルパーを頼みたい、装具や用具を入手したい、住宅を改修したい・・・そんな時は、利用できる福祉制度がないか確認しましょう。

 

医療費の負担を軽くする制度

◇健康保険
(高額療養費の払い戻し、高額療養費貸付制度、限度額適用認定証)

 

◇身障手帳
(障がい者医療費助成制度、自立支援医療)

 

◇特定疾患治療研究事業
(悪性関節リウマチが対象。一般の関節リウマチは対象になりませんが、合併症の中には対象となるものがあります。)

 

◇確定申告による税の免除

 

ヘルパーを頼む時に活用できる制度

◇身障手帳

◇介護保険

◇難病患者等居宅生活支援事業

 

装具や用具を入手する時に活用できる制度

◇身障手帳(補装具)

 

◇介護保険(福祉用具貸与・販売)

 

◇健康保険(治療用装具)

 

◇難病患者等居宅生活支援事業(日常生活用具)

 

住宅を改修したい時に活用できる制度

◇身障手帳

 

◇介護保険

福祉制度をうまく活用するために、専門家への相談が大切

リウマチ患者さんの療養生活を支えるために、さまざまな福祉制度があることが分かりますね。

それぞれの制度にはサービスを受けるための条件があり、申請が必要です。制度は複雑であり、金額などはよく変更されていますので、専門家に相談することをお勧めします。

 

相談窓口
●お住いの市区町村の担当窓口
●病院のソーシャルワーカー など
窓口が分からない場合は、まずは通院している医療機関へ相談してみましょう。

この記事のタグ

この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック