介護保険で利用できるサービス

介護保険サービスは、高齢者向けのサービスというイメージが強いかもしれませんが、関節リウマチの方にとって役立つサービスもあります。どんなサービスを受けることができるのかみてきましょう。

40才以上の関節リウマチ患者さんは申請できる

介護保険のサービスは、原則65才以上の方に給付されるものです。しかし4064才の方でも「15特定疾病」の場合は給付が認められます。関節リウマチはこの「15特定疾病」の1つなので、40才以上であれば介護保険サービスを申請できます。

申請は医師とよく相談し、症状を詳しく書いてもらおう

介護保険サービスを利用するためには、まず認定を受ける必要があります。認定を受けるために認定調査が行われますが、関節リウマチの場合「無理をすればできるが、関節を保護するために無理はできない」という状態があり、できる・できないの判断が難しく、認定がおりない場合があります。

そのため、医師とよく相談し「主治医意見書」(申請に必要な書類の1つです)には、症状を詳しく書いてもらうことが大切です。

福祉用品や住宅改修など、有用なサービスがある

介護保険サービスというと、訪問介護などの高齢者向けのサービスが多い印象を受けるかと思います。しかしサービスの中には、生活環境を整えたり、福祉用品の貸与・給付、住宅改修費の支給など、関節リウマチの方の療養を支える上で便利なサービスがたくさんあります。

 

なお、身障手帳と介護保険で重複するサービスは、法の優先順位から、介護保険によるサービスをまず利用しなければなりません。

 

介護保険の相談窓口
●市区町村の介護保険担当窓口・地域包括支援センター

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この記事の監修

湯川リウマチ内科クリニック 院長
日本リウマチ学会専門医・評議員
湯川宗之助

湯川リウマチ内科クリニック